箱根駅伝2019の1区で転倒し、足を引きずりながら20㎞以上を走り切った大東文化大学の新井康平選手に感動の声が多く寄せられましたが、同時に怪我の影響を心配する声も多く寄せられました。

新井選手が走った翌日(1月3日)に「検査結果は骨に異常はなし。ただ相当なダメージを負っており、心身ともにケアが必要な状態」と奈良監督から怪我の状態に関する発表がありました。

そして本日、新井選手の怪我に関する新たな情報が入ったため、まとめさせて頂きます。

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怪我の全治は半年

ケガからの復帰には半年ほどかかる見込み」と奈良監督から怪我の具合が言い渡されました。

スポーツで怪我の経験がある人ならご存知だと思いますが、この半年というのはリハビリを終えてある程度元のパフォーマンスを発揮出来る状態に戻るまで期間を表しますので、新井選手が完全に安静にする期間は2ヵ月ほどではないでしょうか。

私も学生時代のハンドボール部で捻挫をし、剥離骨折&靱帯損傷をしていますが、2ヵ月で練習に復帰しそこから1ヵ月(系3ヵ月間)で元のパフォーマンスまで戻すことが出来ました。

診断結果は“捻挫(靱帯損傷)”

新井選手のケガは“捻挫”であると広く認知されていたと思いますが、関係者から「捻挫である」と明言されたのは実は初めてです。
なので、新井選手のケガは捻挫で確定です。

前の記事大東文化・新井の検査結果とケガの原因でも述べましたが、おそらく捻挫した瞬間はそこまで重症なものではなかったはずです。
私が捻挫で骨折・靱帯損傷した時は痛みで気絶するかと思い、走るのはおろか「立ち上がろう」なんて考えられませんでした。

ではなぜ新井選手の捻挫が“全治半年”まで悪化してしまったのかと言いますと、捻挫してから21㎞以上を走ったからだと考えられます。

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奈良監督の判断は間違っていたのか?

奈良監督のコメント

進路先のチームと、相談しながらじっくり治していくしかありません。半年ほどかかると思います。
(レース中は)本人が走れると意思表示したが、私がやめさせるべきだったかもしれません。将来のある選手ですし。

 

奈良監督はこうコメントをしますた。
いくら実績のある監督と言えど、このようなアクシデントがレース中に起こる経験はあまりないでしょう。非常に難しい判断だったと思います。
その瞬間は怪我の具合なんて分かりませんから、選手の様子を見て判断するしかない。しかも新井選手の「なんとしてもタスキを繋ぐ!」という強い気持ちが前面に出ていたのですから、止めようにも止められなかったと思います。

奈良監督の判断に対する私の意見

ここからは私の意見になりますが、走るか走らないかの判断を新井選手に託した奈良監督は正しかったと思います。
もし今後、新井選手のマラソン人生に悪影響を与えるとしても、マラソン選手にとっては「今、この瞬間の走り」が何よりも大事であり、それが箱根駅伝でのラストランであれば尚更です。
この捻挫でマラソンを引退することになったとしても、本人にとっては仲間にタスキを繋いだことに意味があり、後悔することはないのかもしれません。
それを監督の主観で勝手に判断することは私はよくないと思います。そのため新井選手に決断を任せたことは正しかったことであり、決して「やめさせるべきだったかもしれません」なんて後悔をする必要はないと思います。

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新井選手の選手生命は?

これも前の記事大東文化大・新井の検査結果とケガの原因で述べていますが、少なくとも今後マラソンが出来なくなることはないと考えます。
痛みがなくなるまでしっかりと安静にし、焦らず段階を踏んでリハビリまで終えれば復帰できるはずです。

ただ、捻挫した左足に後遺症が残るかもしれません。
一度捻挫すると「捻挫癖」がつく為、ちょっとしたことで再び捻挫する可能性があります。また、関節が固まってしまう為足先を伸ばせなくなります。それが長距離ランナーにどう影響するかは私にはわかりませんが、「足が命」であれば何かしら影響があるのかもしれません。

また、治ってからも違和感が残り、それを気にしながら走ることになるかもしれません。それと合わせて捻挫への恐怖症が根付いてしまえば常に左足を意識しながら走ることになり、パフォーマンス低下に繋がる恐れはあります。

いずれにせよ、「いかに後遺症をなくせるか」と「左足とどう向き合っていくのか」が今後のマラソン人生を左右すると言えます。

最後に

これを言ったら不謹慎かもしれませんが、ケガをした選手が一生懸命に走る姿も、視聴者側としては駅伝の醍醐味の一つかもしれません。

その選手が「この瞬間のため」に数年間努力してきたんだという強い気持ちや「絶対に仲間にタスキを渡すんだ!」という執念が強烈に伝ってきて、それに感動するのだと思います。

実際、多くの人が今回の新井選手の走りに感動し、勇気を与えました。

新井選手は4月から実業団のサンベルクスで競技を続けるそうです。焦らず確実にけがを治し、また今後新井選手の名前が聞けることを期待し、心から応援しております。

【了】

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