本日の深夜に出火し、7割が消失してしまった首里城。

世界遺産に登録され、大勢の観光客が訪れていた沖縄県のシンボルなだけに悲しみは計り知れません。ネット上では出火の原因が気になるという声が多く上がりました。

なぜ火災が起きてしまったのでしょうか?

火元は正殿の内部

首里城 正殿塗り直しが完了した首里城の正殿

 

火消しに当たった消防によると、火元は正殿の内部からであるということが分かりました。

「正殿の内部」はこのようになっています。

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電気火災の可能性

出火した時間帯は一般の人が誰もいないはずの深夜。自然発火で最も考えられるのは『電気火災』ですね。

電気火災』とは電気の配線やコンセント差込口などからの出火が原因で発生する火災のことで、以下のようなケースが考えられます。

  1. 配線の老朽化によりショートして引火する
  2. 配線が複雑に絡み合うことによって発熱し引火する
  3. コンセント差込口に溜まっているホコリに引火する

深夜や留守中に家が火事になる原因の代表格ですね!

近くの公園で焚火の目撃情報!

出火したと思われる深夜の時間帯に、首里城の近くの公園で中学生くらいの人が焚火をしていたという目撃情報が上がりました。

SNSでは「首里城の裏の公園」と言われております。

 

しかし、「裏の公園」といっても首里城の敷地面積がものすごく広いため、「裏の公園」と火災現場の正殿まで結構距離がありそうな気がします。

 

青枠のエリアが首里城全体の面積です。首里城の敷地内に公園らしい公園はなく、敷地外だと赤枠で囲んだ「首里崎山公園」しかありません。

もし首里城の南側にある「首里崎山公園」が焚火の現場だとすると、首里所の正殿など7棟までの距離が遠く、燃え移るとは考えられません。「首里崎山公園」だけが燃えて正殿まで火は届かないのではないでしょうか?

従って、仮に首里城の敷地外の公園で焚火していた中学生がいたのが本当であっても、今回の火災との関連性は薄そうです。

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放火の自供動画は嘘?

一方で、あるYouTuberが「首里城を放火したのは僕です」と自供する動画を上げたことが大炎上しました。

 

現在はその動画は削除されてしまっていますが、YouTuberが語った内容の全文はこちらになります。

 

「さきほどニュース入ったと思うんですけど、沖縄の首里城が火災になったということで、それを実際にやってしまったのが僕ですね。本当に申し訳ないです。僕の不注意で。タバコを吸ったんですけど、それが近くの森に移って、それがさらに首里城に移ってみたいな感じで。大事な建造物、首里城を燃やしてしまった。本当に申し訳ないなと思います。急いで消火活動を手伝ってきて、今休憩中なんですけど、今でも消火活動が続いているということで、また一緒に協力して、消火活動引き続きやっていきたいです。ご迷惑をかけたみなさま大変申し訳ございません。本当に僕のひとつの行動がこういうことになってしまって本当に大変申し訳ございませんでした。以後、本当に気を付けます」

引用:AERA dot.

 

出火原因は自身が吸った「タバコ」だと語りましたが、首里城の敷地内は喫煙所1カ所を除いて禁煙となっており、19:00に閉園となるので深夜に入れるはずがありません。

さらに、火元は正殿からだと言われているため、「森に移って、首里城に移ってみたいな感じで。」という供述とは異なります。

誰がどう見ても嘘の供述であり、コメント欄は批判で殺到しました。

首里城の警備体制は?

首里城には警備会社が24時間体制で警備を行っています。そのため、閉園後に一般の人が敷地内にいるということは考えられません。もし敷地内に侵入したのであればどこかしらの防犯カメラに写っていてもおかしくはありません。

出火直後の状況ですが、正殿の火災報知器が作動したのを警備員が確認し、消防に通報があったとのことです。つまり、火が出て煙が上がるまで誰も気づかなかったということになります。

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スプリンクラーは作動しなかったのか?

消防によると、実は首里城の敷地内にスプリンクラーは設置されておらず、外からの火を防ぐドレンチャー(水のカーテンのようなもの)を軒下に設置していたようです。

スプリンクラーを設置するとビジュアル的に良くなかったのでしょうか。あるいは、正殿の中から出火することは想定していなかったのでしょうか。木造の世界遺産なのにセキュリティが甘いと捉えられてもおかしくはありませんね。

ドレンチャーが作動したかどうかは調査中とのことですが、正殿の中まで水がかからないため仮に作動したところで全焼する前に鎮火したかどうか…。

結論、自然発火が原因の可能性が高い

YouTuberによる放火の自供は嘘である可能性が極めて高く、さらに何者かによる侵入・放火の可能性も極めて低いこと。さらに、首里城の「裏の公園」で焚火をしていた中学生らしき人の目撃情報もありましたが、火元は正殿の中であるため関係ないことが分かりました。

そのため、出火の原因として最も可能性が高いのは電気であり、「電気火災」「自然発火」であると考えられます。

1992年に再建され、世界遺産登録までされたのに非常に残念ですね。一刻も早い復旧を待ちましょう!

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